ブルン ストローム 手指。 脳卒中の上肢機能評価と訓練の実際|リハビリの質を高めるためのコツを伝授します!

ブルンストローム・ステージの評価方法や意義とは?臨床的視点から捉えた運動麻痺の正しい評価の仕方!!

ブルン ストローム 手指

最新記事 by リハビリのお仕事Magazine編集部• - 2017年7月28日• - 2017年7月27日• - 2017年7月26日 日本のリハビリ分野では多用されている「 ブルンストローム・ステージ」、リハビリ職の皆さんならご存知ですよね。 ブルンストローム・ステージは脳卒中による片麻痺の回復過程を6段階の順序に分けて判断するもの。 スウェーデンの理学療法士シグネ・ブルンストロームが考案した評価方法で、ブルンストローム・リカバリー・ステージとも呼ばれています。 理学療法士・作業療法士の国家試験にも出題されています。 参考: 今回はこの「 ブルンストローム・ステージ」について振り返ってみましょう。 ブルンストローム・ステージの回復ステージ ブルンストローム・ステージでは麻痺の程度を1~6の6段階で表し、ローマ数字で表記します。 患者さんは、自分で麻痺の部位を動かすことが出来ません。 あくびやくしゃみをした拍子に腕や指が曲がったり、足が伸びてしまうなど…… 身体の一部を強く働かせることによって、麻痺部位にも筋収縮や運動が起こります。 そのため、一定のパターン以外の運動が出来なくなってしまうのです。 共同運動には手足が屈曲する屈筋共同運動と、手足が伸展する伸筋共同運動の2パターンがあります。 ぎこちなさは多少残るものの、個々の関節も自由に動かせるようになります。 ただし、これはあくまでリハビリがあってこその回復段階。 放っておいたら自然とステージが上がっている……というようなことはなく、むしろより悪化してしまうこともあります。 ぜひ積極的な訓練をしていきましょう。 上肢のブルンストローム・ステージ それでは、各部位ごとに回復ステージとその検査方法について見ていきます。 上肢は主に肩・肘の動きを見ます。 随意運動がありません。 運動テスト 健側の肘関節進展運動に徒手抵抗を加え、麻痺側の大胸筋に収縮があるかを確かめます。 わずかな随意運動があります。 運動テスト 運動テスト:麻痺側の腕を反対側の腰まで伸ばすように指示します。 運動テスト 肩・肘の同時伸展および同時屈曲をチェックします。 2つの検査方法のうち不可能を0点・不十分を1点・十分を2点として、その合計点で細かく評価するとよいですね。 ・伸展共同運動:麻痺側の腕を反対側の腰まで伸ばす 臍下まで伸ばせていれば十分、乳頭下までなら不十分、乳頭上なら不可です。 ・屈筋共同運動:麻痺側の腕を反対側の腰から同側の耳まで曲げる 乳頭上まで曲げられれば十分、臍上までなら不十分、臍下なら不可です。 それぞれの検査でどの程度伸展・屈曲できているかを確かめましょう。 ・肩関節内旋:麻痺側の腕を背中に回す 体幹を動かさずに脊柱より5cm以上回せれば十分です。 ・肩関節屈曲(90度まで):麻痺側の肩関節を屈曲させる 肘関節の屈曲を20度以内にした状態で、腕を前方へ60度~水平に挙上出来れば十分です。 ・前腕回内:麻痺側の肘関節を90度曲げた状態で、前腕を内側に回す 肘を身体につけたまま、50度以上回内出来れば十分です。 痙縮も減少しています。 ・肩関節外転:麻痺側の肩関節を外旋させる 麻痺側の腕を伸展させたまま、横に60度以上水平に挙上出来れば十分です。 ・肩関節屈曲(180度まで):麻痺側の肩関節を屈曲させる 麻痺側の腕を進展させたまま、130度以上挙上出来れば十分です。 ・前腕回外:麻痺側の前腕を回外させる 腕を前方へ水平に出した状態で、50度以上前腕を内外へ回せれば十分です。 ・肩関節挙上テスト:麻痺側の手先を肩につけて真上に挙げる運動を10回繰り返す 非麻痺側も同様の運動をして所要時間を計測します。 麻痺側の所要時間が非麻痺側の1. 5倍以内であれば十分です。 ・肩関節外転テスト:麻痺側の腕へ水平に挙げる往復運動を10回繰り返す 非麻痺側も同様の運動をして所要時間を計測します。 麻痺側の所要時間が非麻痺側の1. 5倍以内であれば十分です。 手指のブルンストローム・ステージ 手指の回復ステージと検査方法は以下の通りです。 運動テスト 健側の手に握力計を握らせた際の、麻痺側の手指の屈曲を確認します。 運動テスト 健側の手に握力計を握らせた際の、麻痺側の手指の屈曲を確認します。 随意的な伸展は出来ませんが、反射での伸展であれば可能なこともあります。 運動テスト 2つある検査のうち、不可能0点・不十分1点・十分2点として合計点を出します。 全部の指が揃わない場合は、全手指のMP関節とIP関節を足して平均を出しましょう。 指の集団伸展も可能になります。 運動テスト 3つある検査のうち、いくつ出来るかで度合いを判断します。 下肢のブルンストローム・ステージ 下肢の回復ステージと検査方法は以下の通りです。 随意運動はありません。 運動テスト 健側の股関節内転運動に徒手抵抗を加えた際、麻痺側の内転筋に収縮が現れるかを触診します。 運動テスト 麻痺側の股関節内転運動を指示します。 運動テスト 2つある検査のうち、不可能0点・不十分1点・十分2点として合計点を出します。 ・伸筋共同運動:仰向けに寝た状態で、90度に曲げた麻痺側の膝関節を伸ばす 20度以下まで伸展できれば十分です。 20度以上は不十分、運動できなければ不可と判断します。 ・屈筋共同運動:仰向けに寝た状態で、麻痺側の脚を伸展した状態から曲げる 90度以上屈曲させることができれば十分です。 90度未満は不十分、運動できなければ不可と判断します。 随意的な足関節の背屈も見られます。 運動テスト 3つある検査のうち、いくつ出来るかで度合いを判断します。 ・下肢伸展位挙上(SLR):仰向けで寝たまま、伸ばした脚を挙上する 30度以上上がれば十分です。 ・膝関節屈曲:座位で膝関節を曲げる 100度以上曲げられれば十分です。 ・足関節背屈:座位で足関節を背屈する 5度以上背屈させられれば十分です。 運動テスト 3つある検査のうち、いくつ出来るかで度合いを判断します。 ・足関節背屈(臥位):寝転んだ状態で脚を伸ばし、麻痺側の足関節を背屈する 5度以上背屈させられれば十分です。 ・足関節背屈(座位):座位で膝関節を進展させたまま、足関節を背屈する 5度以上背屈させられれば十分です。 ・股関節内旋:座位で股関節を内旋させる 20度以上内旋させられれば十分です。 運動テスト 座位での股関節内旋運動を10回行う際に必要とする時間が、健側の1. 5倍以内であれば十分です。 まとめ 脳卒中患者は年々増加傾向にあります。 今後、片麻痺の患者さんを担当する機会も増えていくことでしょう。 その際に、ブルンストローム・ステージの評価は必ず役に立つはず。 患者さんの痛みや関節の可動域も考慮しつつ、的確に評価してリハビリを行っていきましょう! よりスキルアップを目指すなら 友だち登録でお得な情報をゲット! さまざまな評価方法を学び、そしてそれを実践していけるのはセラピストとして理想ですよね。 よりスキルアップを目指すには、「多くの学びを得られる場所へ転職する」という大胆な方法もあります。 【】はPT・OT・ST専門の無料転職支援サービス。 「今の職場で成長を実感できない」「もっと違う分野にも触れてみたい」といったお悩みは、職場を変えることで解決することがほとんどです。 ぜひ、リハビリのお仕事にサポートさせてください。 リハビリ業界に精通したキャリアアドバイザーが、好条件求人の中からご希望に合うものをご紹介いたします。 「研修制度が充実しているところ!」「勉強会参加のバックアップがあると嬉しいな……」何でもお申し付けください。 行きたい場所が決まったら、履歴書の添削や面接対策・同行、待遇の条件交渉まで、徹底的にサポートいたします。 人気の求人は応募が殺到してすぐに募集が締め切られる可能性がありますので、まだ求人を探しているという方は、ぜひお早めにご登録ください。

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ブルンストローム・ステージ(Brs)とは?

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心原性脳塞栓症で右中大脳動脈の閉塞による左片麻痺の患者さんですね。 また,麻痺肢である左上下肢の感覚障害と、それから・・・左半側空間無視もあります。 先輩PT: 理学療法を行う上でのリスク管理は何かある? 新人PT: 既往歴に心房細動があります。 しばらく心電図と心拍数をモニタリングするよう主治医から指示が出ています。 昨日はモニタリング上、特に問題はありませんでした。 あっ、あと、最近起立がお一人で可能になりつつあるのですが、注意障害の疑いもあって転倒のリスクが高いと思います。 先輩PT: すると今後の歩行やADLの自立判定は慎重に行わないといけませんね。 それで現状の基本動作と歩行能力はどうですか? 新人PT: 座位は安定していますが、起立は手すりを使用すれば可能ですが麻痺側への不安定性があり見守りが必要です。 急性期病院では平行棒内で歩行練習を行っていたそうです。 昨日のカンファレンスで、PTはまず歩行の獲得、OTは排泄動作の自立を目標に、PT4単位、OT4単位、ST1単位でリハを進めることになりました。

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1. 新規担当患者は脳塞栓症の左片麻痺。さて、どうする?

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脳血管障害になられた患者や利用者は運動麻痺の症状をきたしている方が多くいます。 そして、脳血管障害の運動麻痺で現れる動き方は特有です。 実は、脳血管障害の運動麻痺は発症直後から時間を追うにつれて一定の変化のパターンがあります。 脳血管障害患者の運動麻痺に一定のパターンがあることを解明し、分類した評価基準に「ブルンストローム・ステージ(Brunnstrom Stage; Brs)」と呼ばれるものがあります。 ブルンストローム・ステージは脳血管障害の状態を運動パターンから推測し、機能的予後を見極めるうえで重要な指標となりました。 ブルンストローム・ステージの開発と日本での普及 ブルンストローム・ステージは1960年代にアメリカニューヨーク州にあるリハビリ病院で勤務していたSigne Brunnstrom(シグネ・ブルンストローム)女史が、脳血管障害患者への機能回復訓練に取り組んでいるなかで開発し提唱しました。 脳血管障害患者の回復過程のパターンの発見 当時、脳血管障害の患者の回復過程で起きる現象は複雑で理解しがたいものでした。 そのなかで女史は数多くの症例と接し、観察を重ねたのです。 その結果、脳血管障害の患者が運動麻痺から回復する過程で一定の運動パターンがあることを発見しました。 日本で脳血管障害の運動麻痺評価法として普及 その後、アメリカで女史から直接指導を受けた医師たちによってブルンストローム・ステージが日本に持ち込まれました。 そして理学療法士(PT)、作業療法士(OT)の養成校では必修の課題として取り入れられます。 その結果、現代の日本では脳血管障害患者に対する運動麻痺評価法として広く普及していったのです。 脳卒中患者がたどる6つの運動機能ステージ ブルンストローム・ステージでは脳血管障害を発症した方が運動麻痺から回復する過程を6つのステージに分類しました。 その経過は全く動きが生じないレベルから始まり、徐々に関節ごとに運動ができるレベルに達していきます。 意図的に筋肉を収縮させようとしても全く反応しなくなるのです。 これを連合反応と呼び、後述の共同運動につながる粗雑で瞬間的な運動です。 健常側の四肢に強い筋収縮を促すことで、反応が現れることがあります。 またあくびやくしゃみ、そして咳などで連合反応が誘発されることもあります。 しかし運動パターンは一定で、実用性はあまりありません。 例えば、肘を屈曲しようとしても肩や手首が同時に屈曲してしまうのです。 またこの時、筋肉の痙性が最も高くなるとされています。 深部腱反射が亢進し、急激な伸長刺激に対して筋収縮を起こす。 そのため随所で機能的な動きが可能になってADLの自立度も高まります。 動作の実用性も高まるため簡単な装具類だけで自立した生活が可能になります。 また共同運動期に見られた痙性も縮小していきます。 ただし巧緻性(器用さ)やスピードといった点で正常に劣ることがあり、患者の病前に行っていたレベルに達しえないことがあります。 上肢・下肢・手指の評価ステージ ブルンストローム・ステージの実際の評価は、上肢・下肢、そして手指の3つに分類して行われます。 痙性もわずかにみられ、共同運動の兆候が見られることがある。 この時、筋肉の痙性が最も高くなる。 例えば、以下の運動が可能になることが多い。 手を腰の後ろに回す• 肘を伸ばしながら腕を前方へ水平に挙げる• 腕を側方水平に上げる• 腕を頭の上まで上げる• 正常とほぼ変わらない動作ができる。 下肢においても屈曲共同運動と伸展共同運動がある。 例えば、以下のような運動が可能になる。 坐位で膝を伸展する• 坐位で膝を曲げ、足底を床の後に向かって滑らせる• 例えば、以下の運動が可能になってくる。 立位で股関節を伸展させながら膝を屈曲できる• 立位で下肢を前方に出しつつ、踵を床につけた状態でつま先を挙げる• 例えば、以下の運動が可能となる。 立位で骨盤を引き上げずに下肢(股関節)を外転する• 一方で伸展方向は随意的に動かすことができない。 横つまみが可能になる。 対向つまみ、筒握り、そして棒握りが可能になる。 ただし動きは不器用で一定していない。 指を個別に動かすことができるが、健常に比べて巧緻性は劣る。 ブルンストローム・ステージは業界での共通認識として有用 近年はさまざまな研究が積み重ねられた結果、ブルンストローム・ステージ以外にも多くの評価基準が開発されています。 しかし、ブルンストローム・ステージは比較的簡便で理解しやすい評価基準であり、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)が養成校で十分に教育されている指標です。 そのため日本では施設を跨ぐ申し送り時や、リハビリ専門職以外が患者や利用者の現状把握する手段として現在でも有用な評価基準と言えるでしょう。

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