新型コロナウイルス。 新型コロナウイルス「生物兵器論」は本当なのか

特設サイト 新型コロナウイルスと熱中症|NHK

新型コロナウイルス

マスクを着けると顔の温度がどう変化するのか、サーモグラフィーを使って実際に測ってみました。 正午前に渋谷の街中で測定したところ、マスクをしていない状態では口元の温度は36度前後になっていました。 マスクを着けると、温度はすぐに3度ほど上がり39度から40度を示しました。 マスクをしたまま5分ほどたつと、マスクの内側に熱がこもって、口の周りに汗をかき始めるのがわかりました。 マスクを着用していない時に比べてかなり暑さを感じ、時間がたつに連れて息苦しい感覚もありました。 専門家「マスクで熱中症リスク高まる」 熱中症に詳しい日本医科大学大学院の横堀將司教授は「マスクによって一概に熱中症になりやすいということではないが、マスクを着けると呼吸がしにくくなり、心拍数や呼吸数が1割ほど増えるというデータがある。 そこに運動や気温の急激な上昇が加わると、熱中症になるリスクが高まる」と指摘しています。 そのうえで「マスクで飛沫感染を防ぐことは重要だが、高齢者や1人暮らしの人は特に熱中症に注意が必要だ。 屋外であれば木陰などの人が少ない場所でマスクを外して休むことも心がけ、さらに汗で湿ると通気性が悪くなるので、マスクを適度に取り替えることもしてほしい」と話しています。 その主な内容です。 マスクの着用 マスクは飛沫の拡散予防に有効だが、着用していない場合と比べると心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど身体に負担がかかることがある。 高温や多湿といった環境下でのマスク着用は熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合にはマスクをはずすようにする。 マスクを着用する場合には強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がける。 また、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することも必要。 エアコンの使用 熱中症予防のためにはエアコンの活用が有効。 ただし、一般的な家庭用エアコンは空気を循環させるだけで換気はしていない。 新型コロナウイルス対策のためには冷房時でも窓を開けたり換気扇を使ったりして換気を行う必要がある。 この場合、室内温度が高くなりがちなので、エアコンの温度設定を下げるなどの調整をする。 涼しい場所への移動 少しでも体調に異変を感じたら速やかに涼しい場所に移動することが熱中症予防に有効。 人数制限等により屋内の店舗等にすぐに入ることができない場合は屋外でも日陰や風通しのよい場所に移動する。 日頃の健康管理 毎朝など決まった時間の体温測定、健康チェックは熱中症予防にも有効。 平熱を知っておくことで発熱に早く気づくこともできる。 日頃から自分の身体を知り、健康管理を充実させ、体調が悪いと感じたら無理せず自宅で静養する。 専門の医師の学会が緊急の提言をまとめ、本格的な夏を迎える前の今のうちから体を暑さに慣らしておくよう呼びかけています。 新型コロナウイルスの感染を防ぐ「新しい生活様式」の一環としてマスクの着用が求められる中、日本救急医学会など専門の医師の4つの学会が熱中症を予防するための緊急の提言をまとめました。 提言では、マスクを着用していると呼吸の頻度や心拍数、それに体感温度が上昇し体に負担がかかるとして、人と距離をとったうえで適宜マスクを外して休憩し、こまめに水分をとるよう呼びかけています。 また、ウイルスへの感染を防ぐため室内を換気する際は気温が上がらないようカーテンなどで直射日光を避け、エアコンをこまめに使ってほしいとしています。 さらに、本格的な夏を迎える前の今の時期のうちに暑さに体を慣らしておくため、家の中で座ったまま過ごさず足踏みや体操など軽い運動をしたり、人ごみを避けて散歩したりすることなどを呼びかけています。 特に一人暮らしの高齢者などは屋内で熱中症になることが多いため、周囲の人が頻繁に声をかけてほしいとしています。 日本救急医学会の嶋津岳士代表理事は「ことしは熱中症で発熱した患者と新型コロナウイルスの患者とが区別できず、受け入れの搬送先が見つからず治療が遅れてしまうおそれもあるので、ぜひ対策を心がけてほしい」と話していました。 総務省消防庁によると、去年、5月から9月までに熱中症で病院に搬送された人は全国で7万1317人。 委員会は「新型コロナウイルスへの対応でキャパシティを超えつつある医療機関に例年通りの熱中症患者が搬送されたら、日本の医療機関の多くが機能しなくなるリスクがある」として、熱中症対策の徹底を強く呼びかけました。 マスクと外出自粛 熱中症リスク増加 提言でまず指摘しているのは、ことしはマスクの着用や外出の自粛で、熱中症のリスクが高まっているということです。 外出の自粛で運動不足になると汗をかいて体温を下げる体の準備が十分にできないほか、水分を貯める機能のある筋肉が減り脱水状態になりやすいからだといいます。 さらに、マスクをつけていると体内に熱がこもりやすく、のどの渇きも感じづらくなり、知らないうちに脱水が進んで熱中症になるリスクがあるとしています。 熱中症予防 7つのポイント 提言では予防のための7つのポイントを紹介しています。 ドラッグストアなどで販売されています。 のどがあまり乾かない人や、トイレに頻繁に行くのを気にして水分摂取を避けてしまう人もいるかもしれませんが、経口補水液は少量で効率よく、塩分補給ができます。 食欲がなく3食きちんと食べられないという状況でも、1日500ミリリットルの経口補水液を1時間くらいかけてゆっくり1本飲むことなどで、水分と塩分を補うことができるといいます。 市販のものが近くで手に入らない場合のために、「教えて!『かくれ脱水』委員会」は、ホームページで、家庭向けに経口補水液の作り方も紹介しています。 熱中症は十分に予防ができる病気なので医療を守り、自分自身を守るために、これからの季節はぜひ予防を徹底してもらいたいと思います」と呼びかけています。 大手の建材メーカーや空調機器メーカーは、効果的な換気方法を紹介し、感染拡大や熱中症の予防に役立ててほしいとしています。 ポイントは「窓の開け方」 大手建材メーカーの「YKK AP」は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、窓を活用した効果的な換気方法についてホームページなどで紹介しています。 それによりますと「開ける窓は1か所より2か所」で、「2方向の窓を開ける」こと、「部屋の対角線で通風するとさらに効果的」だということです。 引き違い窓は2か所開ける ただ、住宅の密集地のマンションなど窓が1か所しかないというケースもあります。 そんなときは、室内ドアやほかの部屋の窓を開けて風の通り道を作ったり、扇風機などで空気をかくはんしたりすれば、換気ができるということです。 特に横にスライドする引き違い窓では窓を真ん中に寄せて、両側を開けるようにすれば、2か所から空気を取り込めて効果的だということです。 このためエアコンの使用時にも時々、窓を開けるなどして換気するよう呼びかけているといいます。 消費電力を抑えて換気するには エアコン使用中に窓を開けるのは電気代がもったいないと思う人もいるかもしれません。 担当者は消費電力を抑えながら換気する方法について教えてくれました。 それによりますと、エアコンで消費電力が多くなるのは電源を入れた時なので、使用中のエアコンは電源を切らず、つけたままの状態で窓を開けること。 また、外気が入って部屋の温度が上がるとエアコンの消費電力が増えるため、換気の前には温度設定を少し高くしてから窓を開けることが大切だということです。 「YKK AP」と「ダイキン工業」の担当者は、上手に換気して、感染拡大や熱中症の予防に役立ててほしいと話しています。 通常、体から熱を逃がすには汗をかく必要がありますが、上手に汗をかくには、暑さに徐々に慣れていく「暑熱順化」の必要があるということです。 例年は初夏の時期から少しずつ暑さに慣れて、汗をかきやすいいわば「夏の体」に変わるはずが、ことしは外出の機会が減っているため「暑熱順化」進まないというのです。 適度な運動・風呂も活用 自宅で「暑熱順化」を進める方法もあります。 適度に運動をしたり、時々お風呂につかったりして汗をかくことで、暑さに慣れることも有効だということです。 ただ、その際は水分補給を忘れないようにして、無理のない範囲で行ってください。 自宅でも高齢者など注意 一方で、暑い時期になると熱中症の搬送が最も多くなるのも自宅です。 暑いときは適切にエアコンを使い、水分補給を心がけてください。 特に外出自粛が広がる中、一人暮らしの高齢者などは人との交流が減り、熱中症への注意喚起をうける機会も減ります。 暑い日には離れて住む家族や近所の人が電話をかけて、体調は大丈夫か、適切にエアコンを使っているかなど、確認することも大切だということです。 マスクによる暑さにも注意 マスクをして買い物など外出する際にも注意が必要です。 吸い込む空気が暖かくなり、体から熱が逃げにくくなるほか、マスクをして呼吸することで多くのエネルギーを使い、体温が高くなりやすいからです。 外出している際にだるさや暑さを感じたら、日陰など涼しいところで休憩する、水分をしっかりとって体を冷ますことなどを心がけてほしいとしています。 経験のない夏 いつも以上に注意を 三宅センター長は「新型コロナウイルスと熱中症という両方の対策せざるをえない、誰も経験したことのない夏になる。 どんな影響が出るかデータがないのが現状であり、一人一人が熱中症に対していつも以上に注意をして、慎重になることが大事だと思う」と話しています。 今回は、予防につながる有効な「換気」のしかた、そしてもし家庭内で感染者が出た場合や疑いがある時に「家庭内での隔離」について、簡単で有効な方法を専門家に聞きました。 上手な換気のポイントは 建物の空調に詳しい日本建築学会に所属する東京工芸大学の山本佳嗣准教授は、上手な換気のポイントは窓や扉を開けて空気の流れをつくることだといいます。 できれば1面の窓だけでなく、別の面の窓や扉も同時に空けて、外気を取り入れる「給気」と空気を外に出す「排気」のルートをつくります。 窓が1つしかない時は しかし、部屋に窓が1つしかない場合もあります。 この時に有効なのが扇風機です。 扇風機を窓の近くに置き、窓のほうに向けて回します。 そうすると、部屋の空気が扇風機によって窓の外に排気されやすくなります。 この方法だと、窓の上のほうから外の空気が部屋の中に入ってくる風の流れも発生するといいます。 扇風機を使うと窓が1つでも、部屋の換気を進めることができます。 「エアコン」と「換気」の両立を この時期、気になるのがエアコンを使うときの換気だと思います。 そもそも、ほとんどの家庭用エアコンは室内の空気を循環させるだけで換気の働きはありません。 また多くの人はエアコンを使う時は部屋の窓を閉じていると思います。 暑い季節が近づき、エアコンを使う場合の換気について山本准教授は「両立」を提言しています。 暑くなりすぎたと感じた時は、一時的に窓を閉めたり、開口部を狭くしたりして部屋を冷やしてください。 室温は体感で調整するといいといいます。 このとき、窓は閉めていてもよいということです。 家は換気扇を使うと必ずどこからか空気が入るように設計されていて、自然に空気の流れが発生するようになっているといいます。 自宅内の「エリア分け」対策 続いて、もし家族の誰かに感染の疑いがでた場合や実際に感染が確認された場合にはどうしたらいいのでしょうか。 状況によっては自宅療養になることもあります。 このときに有効になるのが、自宅内の「エリア分け」の対策です。 日本環境感染学会の専門家もその重要性を指摘しています。 国際医療福祉大学 松本哲哉教授 「自宅に感染者がいる場合、物理的に離れることと、接触する可能性がある部分をきちんと消毒することがまず大切です。 そのうえで基本的にはどこか個室を与えて、そこから出ない対応が大事になってきます。 新型コロナウイルスは、接触か飛まつ感染のカテゴリーだが、エアロゾルなどの表現で、ウイルスが飛まつの範囲を超えて広範囲に広がっていくのではないかとも指摘されています。 感染者がいる部屋の空気が別の家族がいる部屋に流れるのは、リスクを高めることになるので、注意する必要があります」。 では、家庭内でどんなエリア分けの方法があるのか。 山本准教授によりますと空間を遮断し、隔離した形にする簡単な方法の1つがシートをつかう方法です。 自宅で実験をしてもらいました。 使ったのは透明のシートと養生テープ。 廊下に透明のシートを取り付けて、テープで隙間をふさぎます。 感染者の部屋と家族のゾーンを分離して、基本的にはほかの人が入らないようにします。 2階建ての住宅などトイレが2つあるような構造の家では、できれば1つのトイレを感染者用に専用とします。 そのうえで、トイレの換気扇を使うとさらに効果的に隔離の形ができるといいます。 シートで仕切ったうえでトイレの換気扇を回せば、部屋の外に比べて部屋の気圧が低くなる「陰圧」の状態となります。 陰圧にすることで、部屋に向かって空気の流れが発生し、逆に感染者のいる部屋の空気が仕切りの外へ漏れ出しにくくなります。 山本准教授の自宅の実験では、仕切りの内側と外側の圧力の数値の差は病院の隔離病棟で求められる基準の-2. 5パスカルに近い値になりました。 しかし、トイレを感染者の専用にできる家は限られています。 山本准教授は、そうした場合、ホームセンターなどで売っている「パイプファン」と呼ばれる小型の換気扇を使う方法があるとアドバイスします。 部屋の給気口にこのファンを取り付けます。 そして、廊下に先ほど説明したように透明のシートを取り付けたうえで、部屋のドアの隙間をテープなどでしっかりと塞ぎます。 ファンを回すと、部屋の中の空気が排出され、陰圧になるのです。 このとき、透明のシートが部屋の方向に膨らんでいれば、陰圧になっている証拠といいます。 もちろん夏場はエアコンを効かせながら、換気量を確実に増やすのにも有効です。 ただし、この方法は給気口の本来の使い方ではないため、体調が回復したあとは通常の状態に戻してほしいということです。 東京工芸大学 山本佳嗣准教授 「基本的には、政府の方針のとおり、軽症者でも陽性になった場合はホテルなどの宿泊療養が基本だがどうしても自宅療養を選ばないといけないケースもあります。 そうした際にこのような陰圧とか換気の工夫によって、家族間の感染リスクをなるべく減らすことが重要です。 お互いに予防措置をしていることが安心感につながり、ストレスを少しでも緩和することができると思います」。

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世界中で再生医療の研究成果が注目されるなか、我が国では2014年11月の薬事法改正により、世界に先駆けて再生医療を取り巻く医療行政環境が整備されました。 これにより治験において安全性と有効性が確認されれば実際に臨床で使用できる時代になりました。 一方で、2020年は新型コロナウイルス感染症のパンデミックが世界を震撼させ、再生医療に感染症対策としての新たな期待感が高まってきています。 こうした中で鳩山由紀夫元内閣総理大臣とバラク・オバマ元大統領を共同発起人とし、国際的に幹細胞治療の有効性を研究し普及に努めるための研究会を設立することになりました。 研究会の名称は「国際新型コロナウイルス細胞治療研究会」、英文頭文字からI ACT FOR CORONAと命名しました。 今回の新型コロナウイルスは、重篤な肺炎を惹き起こし、短期間で死に至らしめることもある極めて危険性の高いウイルスです。 現在のPCR検査の陽性率は東京で約40%、大阪で約20%となっています。 症状が強くPCR検査を受けた患者さんのうち多くの人が感染していることが明らかになっています。 これはPCR検査を受けていない人にも多くの感染者がいることを示しており、陽性率が右肩上がりであることは感染者数の増加にPCR検査が追いついていない実態を表しています。 まさに危険領域にあるとの認識が必要であり、さらに第二波が来るとの予測もありますので、新型コロナウイルスに対する治療法の開発を急がねばなりません。 現在、いくつかの治療薬について臨床研究が行われていますが、急性呼吸促迫症候群(ARDS)と呼ばれる重症肺炎の中でも特に重篤な状態での効果はいまだ確立されていません。 このような極重症肺炎においても幹細胞治療は有効であるとの症例報告があり、今回の私どもの治験は新型コロナウイルスによる肺炎の中でも特に「重症例も含んだ形での取り組み」であることが特徴のひとつです。 既にテラ株式会社が、新型コロナウイルス感染症に対する臍帯(へその緒)由来の幹細胞治療の安全性・有効性を評価するための臨床研究を、メキシコにおいて開始することに決定いたしました。 この治験データを基に新型コロナウイルス感染症に対する新薬の開発を行うテラ株式会社の試みを、研究会としても後押しして参ります。 これが完成すれば臍帯、まさに赤ちゃんが世界を救うことになります。 新型コロナウイルス性肺炎に対する治療法の確立は医学界のみならず全世界における喫緊の課題であります。 今後は新型コロナウイルス感染症に対する幹細胞治療を適正に発展させるため、世界の叡智を結集して医学的に検証して参ります。 国際新型コロナウイルス細胞治療研究会が人類救済の礎となることを切に願います。 なお、現段階では設立準備委員会でございますので、今後正式な研究会として会長以下主要メンバーを確定しまして後日改めて発表させていただきます。 発表は5月11日に、当研究会のホームページにて掲載いたしますのでよろしくお願い致します。 【要旨】 世界中で再生医療の研究成果が注目される昨今において、わが国では2014年11月の薬事法改正により、再生医療を取り巻く医療行政環境は整備され、治験において安全性と有効性が確認されれば、再生医療等製品として実際に臨床に使用できる時代が到来しました。 一方で2020年は新型コロナウイルス感染症のパンデミックが世界を震撼させ、再生医療に感染症対策としての新たな期待感が高まってきております。 メキシコで入院中の重症肺炎患者に対して他家臍帯幹細胞移植を行います。 今後は幹細胞治療の保険収載を目標に臨床研究を推進して参ります。 治験は日本、米国、中国、メキシコの4カ国による研究者の協力のもとに進めますが、世界の各研究機関においては既に独自の新型コロナウイルスに対する幹細胞の作用について研究が進められており、これらの研究を国際共同研究として発展させていくことは学術的に極めて重要です。 【現在の世界的な研究の進捗状況】 (1)新型コロナウイルスに対する幹細胞療法の試み 新型コロナウイルスに対するいくつかの実験的治療は既に世界各地で始まっています。 その中には抗ウイルス薬、副腎皮質ステロイド、漢方薬、あるいは患者の血清なども含まれていますが、幹細胞が有力な選択肢として浮上して参りました。 その根拠として、急性呼吸促迫症候群(ARDS)に対して幹細胞療法が効果的である可能性を示唆する臨床研究があること(Sem Cell-based Therapy for Lung Disease 2019; pp219)、インフルエンザA(H7N9)による肺炎患者において幹細胞療法が著効したとの研究結果があることなどが挙げられます(Engineering Beijing. 2020 Feb 28doi: 10. eng. 2020. 006 [Epub ahead of print])。 新型コロナウイルスによる肺炎に対する幹細胞療法の試みの第一報は中国から発信されました。 中国科学院の研究ライブラリーサービスによって運営されているオープンリポジトリchinaXiv. orgからのものです。 宝山人民病院のBing Liangが率いる専門家チームが間葉系幹細胞の移植後に症状が大幅に改善した65歳の中国人女性の症例を発表しました(ChinaXiv:2020002. 00084v1)。 また北京佑安病院において7人のCovid-19肺炎患者(極重症1人、重症4人、中等症2人)が間葉系幹細胞移植を受けたところ状態が大幅に改善しました(Aging and disease 2020;11:216)。 2020年4月25日現在で実施準備段階のものを含めてCovid-19とStem Cellのキーワードで検索される臨床研究は27件あります。 これらの情報は米国NIHので確認することができます。 (2)幹細胞とCovid-19 従来の研究により間葉系幹細胞は極めて優れた免疫調節能を有していることが示されており、自己免疫疾患やアレルギー性疾患の治療への応用が期待されてきました(Stem Cell Int 2018;ID3057624, J Biomed Sci 2016;23:76)。 新型コロナウイルスによる急性呼吸促迫症候群(ARDS)が肺末梢におけるサイトカインストームにより発症する可能性が指摘されていますが、静脈投与により幹細胞が肺毛細血管でトラップされ肺に集族することを考慮すると、幹細胞療法が有効な解決手段になると予想されます Sem Cell-based Therapy for Lung Disease 2019; pp219。 また、幹細胞自体に抗細菌作用があるとの指摘もあり(Pain Physician 2020;23:E71)、北京で実施された臨床試験は間葉系幹細胞がCovid-19に感染しないことを示しました Aging and disease 2020;11:216。 新型コロナウイルスによる肺炎にはサイトカインストームが関与していると考えられる。 間葉系幹細胞は過剰な免疫を抑制する作用を有する。 Stem Cell Rev Rep. 2020 Apr 13 : 1—7. より引用 (3)有意な副作用なし 北京や上海の病院で実施された幹細胞療法は明らかな副作用を示しませんでした。 両院における重症患者の状態は大幅に改善され、炎症の減弱、呼吸数・白血球数の改善、肺炎の減少を認め、最終的に血中のCovid-19は検出限界以下になりました(chinaXiv. org)。 【主な文献】 Current Status of Cell-Based Therapies for Respiratory Virus Infections: Applicability to COVID-19 European Respiratory Journal 2020; DOI: 10. 00858-2020 Abstract COVID-19のパンデミックは呼吸器系に深刻な影響を与えるものであり、新たな治療法が緊急に必要とされています。 間葉系(間質)幹細胞(MSC)を主として使用する細胞を用いた治療アプローチはウイルスが原因となる急性呼吸促迫症候群(ARDS)でまだ十分に研究されていないものの、(非ウイルス性の)ARDSの患者では安全性と有効性が確認されています。 前臨床によるデータは限られていますが、MSCの全身投与が呼吸器ウイルス(インフルエンザ株H5N1およびH9N2)によって誘発される肺損傷を大幅に減らすことができることを示唆しています。 一方でコロナウイルス呼吸器感染のモデルはデータがありません。 COVID-19に対する細胞を用いた治療アプローチの臨床研究の数は急速に増えています。 これらには様々に異なる細胞ソース、投与量、投与戦略、および対象患者集団が含まれています。 効果が期待できる、いまだ潜在的な治療を最大化するための理論的ストラテジーを提供するには、関連する前臨床試験および呼吸器ウイルス誘発性肺損傷におけるMSCの活動メカニズムを理解することが非常に重要です。 本稿では現在の臨床研究の考察を提示いたします Mesenchymal stem cells: mechanisms of potential therapeutic benefit in ARDS and sepsis THE LANCET Respiratory Medicine 2014;2:1016-1026 Abstract 多能性間葉系幹細胞(MSC)は、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)と敗血症の前臨床モデルで有望な治療効果を示しています。 初期の研究では、MSCが組織の損傷部位に生着する能力に焦点を当てていましたが、MSCが宿主組織への長期的な取り込みとは無関係のメカニズムを通じて治療効果を発揮することを示す証拠が増えています。 これらの経路の最も説得力のあるものの1つは、MSCが可溶性生物活性因子の放出を通じて損傷した組織と相互作用する能力です。 このレビューでは、MSCの一般的な特性の概要を示し、MSCのパラクライン効果がARDSおよび敗血症における肺の損傷を軽減し、肺の修復を強化する方法を概説します。 Transplantation of ACE2- Mesenchymal Stem Cells Improves the Outcome of Patients with COVID-19 Pneumonia Aging and disease 2020, Vol. 11 Issue 2 : 216-228 DOI: 10. 2020. 0228 Abstract コロナウイルス(HCoV-19)は、中国の武漢で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を引き起こしました。 サイトカインストームの防止と改善は、重症COVID-19肺炎の患者を救うためのキーになります。 間葉系幹細胞(MSCs)は、広範かつ強力な免疫調節機能を持っていることが知られています。 本研究は、MSC移植により2020年1月23日から2020年2月16日まで、中国の北京佑安病院に入院中のCOVID-19肺炎患者7名の転帰を改善するかどうか検証することを目的としています。 MSC投与後14日後の転帰、炎症、免疫機能の変化、および副作用を評価しました。 MSCは重大な副作用を生じることなく7人の患者を治癒または機能的転帰を大幅に改善しました。 これら7人の患者の肺機能と症状は、MSC移植後2日間で大幅に改善されました。 そのうち、2人の中等症の患者と1人の重症の患者が回復し、投与後10日目で退院しました。 さらに、遺伝子発現プロファイルは、MSCがACE2-およびTMPRSS2-であることを示し、MSCがCOVID-19に感染していないことを示しました。 したがってMSCの静脈内投与はCOVID-19肺炎の患者、特に重症の患者の治療に安全かつ効果的です。 Clinical Study of Mesenchymal Stem Cell Treatment for Acute Respiratory Distress Syndrome Induced by Epidemic Influenza A H7N9 Infection: A Hint for COVID-19 Treatment Engineering Beijing. 2020 Feb 28 doi: 10. eng. 2020. 006 [Epub ahead of print] Abstract H7N9ウイルスは、2013年の集団感染で示されているように哺乳類の宿主間で急速に広がり、人から人への感染のリスクを伴います。 急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、肺不全、劇症肺炎は、H7N9感染患者の主要な肺疾患です。 間葉系幹細胞(MSC)の移植は、ウイルス性肺炎の治療に有望な選択肢であり、2013年にH7N9性ARDSの治療に使用されました。 H7N9性ARDS患者へのMSC移植は非盲検臨床試験として単一のセンターで実施されました。 ボランティア精神とインフォームドコンセントの原則に基づき、H7N9性ARDSの44人の患者が対照群として含まれ、H7N9性ARDSの17人の患者が他家月経血由来MSCの投与群として設定されました。 MSC移植は、対照群と比較して投与群の死亡率を有意に低下させたことは注目に値します(17. 6%が実験群で死亡し、54. 5%が対照群で死亡しました)。 さらにMSC移植は、5年間の追跡期間の一部であった4人の患者の身体に有害な影響を与えませんでした。 まとめると、これらの結果はMSCがH7N9性ARDSの生存率を大幅に改善し、前臨床試験と臨床試験の両方でH7N9性ARDSの治療の理論的根拠を示しています。 H7N9とコロナウイルス感染症2019(COVID-19)は同様の合併症(ARDSや肺不全など)とそれに対応する多臓器不全を共に認めるため、MSCによる治療はCOVID-19の代替治療として有効な可能性があります。 Clinical remission of a critically ill COVID-19 patient treated by human umbilical cord mesenchymal stem cells ChinaXiv:2020002. 00084v1 Abstract 【背景】 COVID-19症例は過去2か月間で急速に増加しました。 危篤状態の患者、特に高齢者の死亡率が比較的高いです。 死亡した患者のほとんどが重度の炎症反応によって引き起こされたことを考えると、これらの患者のための効果的な治療薬と戦略を開発することは喫緊の課題です。 ヒト臍帯間葉系幹細胞(hUCMSC)は免疫応答を調節し、損傷した組織を安全に修復する非常に優れた能力を有していることが知られています。 【症例】 本稿では65歳の女性で2019-nCoV(現在はSARS-CoV-2と呼ばれます)による重症COVID-19の治療プロセスと臨床転帰を報告しました。 他家hUCMSCの養子移植により、有意な臨床転帰と免疫寛容が認められました。 【結論】 我々の結果は、hUCMSCの養子移植療法が重症のCOVID-19患者を治療するための治療法として、また他の免疫調節剤と併用する治療法として理想的な選択肢である可能性があることを示唆しました。 Mesenchymal Stem Cell Therapy for COVID-19: Present or Future Stem Cell Rev Rep. 2020 Apr 13 : 1—7. doi: 10. COVID-19のパンデミックはさまざまな生物医学分野において、多くの研究者をパンデミックを制御するための解決策または治療法を見つける契機となりました。 しかしながら、この疾患の標準的な治療法はこれまで発見されていません。 この疾患の最も危険な段階としてCOVID-19の重症急性呼吸器感染症を予防することは治療と死亡率の低減に役立つ可能性があります。 これに関して、間葉系幹細胞(MSC)による免疫調節療法が適切な治療アプローチとして提案されており、いくつかの臨床試験が始まっています。 最近、免疫調節および再生特性によるMSCは臨床試験で注目を集めています。 MSCの静脈内投与後、かなりの数の細胞が肺に蓄積し、免疫調節効果により肺胞上皮細胞を保護し、肺微小環境を回復し、肺線維症を予防し、肺機能障害を治します。 この領域の不確実性を鑑み、研究者および幹細胞療法に関心のある人々に有用な情報を提供するために、報告された臨床試験および仮説を検証しました。 本稿では、MSCを使用してCOVID-19に対する患者の免疫学的応答を改善するための新しいアプローチを検討し治療の側面について議論しました。 Expanded Umbilical Cord Mesenchymal Stem Cells UC-MSCs as a Therapeutic Strategy in Managing Critically Ill COVID-19 Patients: The Case for Compassionate Use. Pain Physician. 2020 Mar;23 2 :E71-E83. Abstract COVID-19はヘルスケアと経済的影響を伴う国家緊急事態を米国に引き起こし、最近の歴史に見られないライフスタイルの混乱を伴う不況に国を陥れました。 COVID-19は、米国を含むさまざまな国で多数の死亡者を生む重篤な疾患です。 数百万人のアメリカ人が疾病管理予防センター(CDC)のハイリスクの基準を満たしています。 残念ながら利用可能な医療用ベッドおよび人工呼吸器の供給は、予想される必要量よりも遥かに少ないのです。 世界保健機関(WHO)および米国のCDCが率いる複数の機関は、適切な予防法、評価法、および治療法を利用してアウトブレイクの調査プログラムを構築しようとしています。 COVID-19の臨床像は無症候性から敗血症性ショック、および多臓器不全(MOD)まで多臓器および全身に及んでいます。 現在承認されている治療法は、この疾患の治療を補助するものであっても、治癒するものではありません。 研究されている複数の治療法があり、これらにはワクチン、レムデシビル、ヒドロキシクロロキン、および併用療法が含まれます。 最終的には臍帯間葉系幹細胞(UC-MSC)が役割を果たしている可能性があり研究が進んでいます。 COVID-19の治療法は、基本的に患者自身の免疫システムに依存しています。 ウイルスを殺そうとして免疫系が過剰に活性化されると多数の炎症性因子の産生につながり、深刻なサイトカインストームを引き起こします。 サイトカインストームは、臓器の損傷に続いて、浮腫、換気能不全、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、急性心臓傷害、および二次感染を引き起こし死に至る可能性があります。 したがってサイトカインストームの回避がHCOV-19感染患者の治療の鍵となる可能性があります。 COVID-19を管理するための有効なモダリティの利用が制限されている中国では数人の患者がUC-MSCで治療されました。 さらにItalian College of Anesthesia, Analgesia, Resuscitation and Intensive Careは、ICUに行く患者の数を減らし、またICUから比較的早く退院することを目指して、コロナウイルス患者に対する幹細胞療法のガイドラインを発表しました。 本稿では、さまざまな解決策の緊急的必要性、コロナウイルスの病因、および幹細胞によるCOVID-19の治療の臨床的エビデンスについて言及します。 COVID-19の管理のためのUC-MSCに関して、限定的ではあるものの新たに判明したエビデンスがあります。 これらのエビデンスは米国の罹患率と死亡率を低下させるために重症患者に対して検討されるべきであることを示しています。 行政機関とコロナウイルス特別調査委員会は、UC-MSCの可能性を3方向からのアプローチでCOVID-19疾患を管理する際の進歩的な治療戦略として実施することを望むと思われます。 重篤なCOVID-19患者が経済状況に関係なくアクセスできるように、すべての機関による規制の負担を最小限に抑えます。 悪質な行為者による悪影響を回避するために適切な安全対策を講じる。 必要に応じて患者または代理人から適切なインフォームドコンセントが得られ、そのコホートにデータが蓄積される場合は、従来の治療法に反応しない重症患者で実施を開始できるようにします。 CD147 as a Target for COVID-19 Treatment:Suggested Effects of Azithromycin and Stem Cell Engagement Stem Cell Reviews and Reports Abstract 明らかにされたSARS-CoV-2による死亡者の数と症例の数は、COVID-19治療のための効果的かつ実用可能な薬剤の導入が急務であることを示しています。 宿主細胞の受容体であるCD147はSARS-CoV-2侵入の新しい経路です。 しかし、SARS-CoV-2の侵入に対するその効果はまだ評価されていません。 アジスロマイシンは一部のメタロプロテイナーゼ(下流にCD147が位置する)の発現を減少させます。 このことはライノウイルスに感染した一次気管支上皮の抗ウイルス反応を上昇させ、ウイルスの複製と放出を低下させます。 健康な個人からの他家間葉系幹細胞を用いた臨床試験は内因性の肺組織の修復と炎症の抑制を促します。 当研究会は、新型コロナウィルス治療に係る調査研究活動を柱に、国際社会貢献につながる実践を目指しています。 開かれた研究組織として、各国の医師、研究者等とコミュニケーションを図り、知識・情報等を融合させた取り組みを行います。 そのために、私どもの考えにご賛同いただける方、ともに考え、活動してくださる方を募集します 皆さまのご入会をお待ちしています。 会員には、正会員と賛助会員があります。 正会員は、医療関係従事者の方のみが参加資格があります。 入会金は無料です。 毎月1回、zoom等を使用した国際講演等にご参加、視聴いただけます。 賛助会員は、法人会員と一般会員があります。 法人会員には、プラチナ会員(入会金300万)、ゴールド会員(100万)、スタンダード会員(10万)があります。 法人会員は、国際講演やセミナー時に、広告やブースを出店できます。 一般会員は、入会金5000円ですが、新型コロナウィルスの抗体検査キットを研究会より配布します。 一般会員の方は、抗体検査の結果を研究会にご報告いただき、研究会ではこれを随時公表していきます。 この集計、分析したデータは、研究機関に売買で譲渡することを予定しています。 )と称する。 2 本会は、別途参集している国際新型コロナ細胞治療研究会(以下「本研究会」といいう。 )を賛助するために参集した個人または法人による、別個の社団とする。 3 本賛助会は、権利能力なき社団として設立し、必要に応じて法人化を企図する。 第2条(目的) 本会は、本研究会による学術研究について情報を共有し、その活動を補助し、もって、本研究会の研究の促進と広報に協力することを目的とする。 第3条(活動) 本賛助会は、前条の目的を達成するため、以下の活動を行う。 (1)研究会への協力 (2)研究会の広告 (3)研究会が主催するイベントへの参加 (4)前各号に掲げるもののほか、本研究会、本賛助会の目的を達成するために有益な活動。 第4条(運営事務局) 1 本賛助会は、運営事務局をおく。 2 運営事務局は、入退会受付や、会員への諸連絡など、本賛助会の運営に関わる事務を行う。 3 運営事務局は、CENEGENICS JAPAN株式会社(東京都中央区)内におく。 第2章 会員 第5条(会員種別) 1 本賛助会は、幹事会員、と一般会員で構成される。 2 幹事会員は、CENEGENICS JAPAN株式会社とする。 3 一般会員は、本賛助会の会員として、本研究会の研究内容を共有し、必要に応じて本研究会の研究及び広報に協力する。 4 幹事会員と一般会員を総称して、構成員と称する。 第6条(入会) 一般会員の入会については、運営事務局への入会希望について幹事会員による承認をもって許可する。 第7条(構成員の権利および義務) 1 構成員は、本賛助会の総会において、それぞれ一票の議決権を有し、その議決権を行使することができる。 2 構成員は、別途定まる所定の年会費を納めなければならない。 3 構成員は、本賛助会の活動成果に関する情報の提供を受けることができる。 4 構成員は、幹事会員の許可を得て、本研究会に出席することができる。 ただし本研究会について議決権は有しない。 5 構成員は、本規約、総会、幹事会員の決定を遵守しなければならない。 第8条(成果と知的財産権および機密保持) 1 本賛助会の活動により得られた成果の認定と公開は、幹事会員の決定による。 2 本賛助会の成果に係る知的財産権等の無体財産権は、本賛助会に帰属するものとし、構成員個人は、一切の権利を保持しない。 3 本賛助会の活動において構成員が提供・開示する情報は、公知の情報の管理は、幹事会員の判断に従って取り扱う。 第9条(年会費) 1 本賛助会の運営および活動に要する経費を負担するため、構成員は年会費を納入する。 2 年会費は5,000円とする。 3 年会費の納入は年1回とし、初年度は、入会日より1週間以内に、以後は、活動年度毎に3月末日までに納入するものとする。 4 活動年度の途中に入会した構成員は、入会後1ヶ月以内に年会費全額を支払う。 5 本賛助会は、受領した年会費を返還する義務を負わないものとする。 第10条(退会) 構成員は、退会しようとするとき、事前に書面をもって運営事務局に届け出なければならない。 第11条(除名) 1 構成員が、次の各号の一に該当するときは、幹事会員は除名できる。 (ア)年会費を納入期日までに納入せず、さらに2カ月以上納入しないとき。 (イ)本賛助会の名誉を棄損、または本コンソーシアムの目的に著しく反する行為をしたとき。 (ウ)第7条の不履行および第8条に反する行為をしたとき。 2 前項の規定により構成員を除名しようとする場合は、当該構成員にあらかじめ通知するとともに、除名の議決を行う幹事会員は当該会員に弁明の機会を与えなければならない。 第3章 幹事会員 第12条(幹事会員) 1 本賛助会に幹事会員を置く。 2 幹事会員は、第6条1項の規定によって定まる。 3 幹事会員は、本規約に定めるものの他、総会の議決した事項を執行し、総会に付議すべき事項を審議し、その他総会の議決を要しない重要事項を決する。 第13条(会長、副会長、監査役) 1 本賛助会には会長1名、副会長を若干名、監査役1名を置く。 2 幹事会員は、本賛助会の会長および監査役を、会員の中から各1名選任する。 3 会長は、必要に応じて副会長若干名を指名することができる。 幹事会員はかかる指名に基づき、副会長を選任するものとする。 4 会長および副会長は、他の職務との兼任を妨げない。 第14条(役員の職務) 1 会長は、本賛助会を代表して総会を主宰し、本賛助会の活動を執行する。 2 監査役は、本賛助会の収支を監査し、総会にて報告する。 3 副会長は、会長を補佐し、会長不在時に会長の業務を代行する。 第15条(報酬) 役員はそれぞれ無報酬とする。 第16条(任期) 1 役員の任期は、活動年度終了後の通常総会までとし、再任を妨げない。 2 交代、補欠または増員により就任した役員の任期は、前項本文の規定に関わらず、前任者または現任者の残任期間とする。 3 役員は、辞任または任期満了の場合においても、後任者が就任するまで、その職務を行わなければならない。 第17条(解任) 1 役員が次の各号の一に該当する場合は、第16条の規定によらず、幹事会員は当該役員を解任することができる。 (1)心身の故障や転職など、職務を執行することができないと認められるとき。 (2)職務上の義務違反その他の役員たるにふさわしくない行為があると認められるとき。 2 前項第2号の規定により解任しようとする場合は、第11条2項の規定を準用する。 第4章 総会 第18条(種別) 総会は、構成員によって構成され、通常総会および臨時総会とする。 第19条(通常総会) 1 通常総会は、毎年1回、活動年度終了後90日以内に開催する。 2 通常総会の開催は、本賛助会のホームページへの記載にて代用することができるものとする。 3 幹事会員は、総会に対し、本賛助会の前年度における活動状況および予算の執行について報告し、当年度の活動計画および予算案の議決による承認を受けるものとする。 4 次の事項は、幹事会員が総会に提案し、総会で議決を得たときに成立する。 (1) 本規約の変更 (2) 本賛助会の継続、または解散および残余資産の処分 (3) その他、幹事会が重要と認める事項 第20条(臨時総会) 臨時総会は、次に掲げる場合に開催する。 第23条2項は臨時総会に準用する。 (1)構成員数の5分の1以上の構成員から、開催の目的たる事項を示して請求があったとき。 第21条(議長) 総会の議長は、会長がこれにあたる。 第22条(定足数) 総会は、構成員数の2分の1以上の出席(委任状を含む)をもって成立する。 第23条(議決) 総会の議事は、出席構成員の過半数の賛成でこれを決する。 第24条(議決権) 総会の議決権は、一構成員につき一票とする。 第25条(議事録) 総会の議事については議事録を作成し、活動期間内は運営事務局にてこれを保管するものとする。 第5章 資産および会計 第26条(資産の構成) 本賛助会の資産は、次に掲げるものをもって構成する。 (1)会費。 (2)設立後、寄付を受けた財産。 (3)資産から生じる収入。 (4)活動に伴う収入。 (5)その他の収入。 第27条(資産管理) 本賛助会の資産は、会長が管理し、その方法は幹事会員会の議決による。 但し、資産の内、その使途または管理方法について指定して寄付されたものについては、その指定に従わなければならない。 第28条(経費の支弁) 本賛助会の経費は、資産をもって支弁する。 第29条(活動計画および収支予算) 本賛助会の活動計画書、収支予算は、会長が毎活動年度開始前に作成し、幹事会員の議決を得た後、当該活動年度に開催される最初の総会の議決を得なければならない。 第30条(活動報告および収支決算) 本賛助会の活動報告書、収支決算および財産目録は、会長が活動年度終了後遅滞なくこれを作成し、監査役の監査を経て、幹事会員の承認を得た後、当該活動年度終了後90日以内に開催される通常総会の議決を得なければならない。 第31条(特別会計) 本賛助会は、活動の遂行上必要がある場合は、幹事会員の承認を得て、特別会計を設けることができる。 第32条(剰余金の処分) 本賛助会の収支決算に剰余が生じた場合は、総会の議決を得て、その全部または一部を翌活動年度に繰り越し、または積み立てることができる。 第33条(活動年度) 本賛助会の活動年度は、毎年4月1日に始まり翌年の3月31日に終わる。 第6章 規約の変更、活動期間および継続、解散 第34条(規約の変更) 本規約は、総会の議決を得た場合変更できる。 第35条(活動期間および継続) 本賛助会の活動期間は、2年とする。 但し、第23条4項に基づき、総会の議決を得て継続することができる。 第36条(解散) 本賛助会は、第23条4項に基づき、総会の議決を得て解散する。 第37条(残余資産の処分) 本賛助会の解散の場合、残余資産は、幹事会員の決定に従って処分する。 第7章 補則 第38条(実施細則) 本規約の実施に関して必要な事項は、会長が幹事会員の承認を得て、別に定める。 第39条(準拠法) 本規約は、日本法に基づいて解釈されるものとする。 以 上 2020. 25改訂.

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新型コロナウイルス感染症の流行 (2019年

新型コロナウイルス

これまで世界中の感染者からの報告により、かぜに典型的な症状や肺炎のほか、下痢、嗅覚・味覚障害、腎障害があることが明らかになってきた。 では、これらの症状はどういったメカニズムによって引き起こされるのだろうか。 世界各国の調査によると、性別や年齢層によって感染しやすさが異なり、ウイルス感染の重症度や死亡率に非常に偏りがあることがわかってきた。 関連記事: 新型コロナウイルス感染症「」が最初に報告されて以来、専門家や市民科学者からは1,800を超える数の論文(査読前のプレプリントを含む)が発表されてきた。 ここでは、COVID-19の症状やその仕組みに関する研究論文を抜粋して、明らかになりつつあるメカニズムを紹介しよう。 1)どうやって感染するのか? わたしたちの体の中の細胞には、新型コロナウイルスが、効率よく侵入できる分子的な仕組みがある。 ウイルスはまず、表面にある突起状のスパイクたんぱく質を、宿主細胞のACE2受容体にぴったりと結合させる。 すると、細胞膜にあるたんぱく質の分解酵素「TMPRSS2」や「FURIN」が、ウイルスのスパイクたんぱく質を適切な位置で切断し、ウイルスと細胞の融合を助ける。 COVID-19の患者のなかでも高血圧の人が重症化しやすい理由のひとつに、ACE2が血圧を調節するために重要な受容体であることが挙げられている。 ウイルスが先に侵入してしまうと、その役目を果たせなくなるのだ。 またTMPRSS2は男性ホルモンであるアンドロゲンの受容体でもあり、その発現量は男性に重症化する患者が多い原因となっている可能性も疑われている。 ACE2の発現量は、年齢、性別、ライフスタイルによって変わるという。 細胞表面にあるACE2受容体は年齢とともに増加し、一般的に女性よりも男性のほうがその密度が高い傾向があると。 「これは単なる傾向にすぎませんが、新型コロナウイルスの感染者が女性より男性に多い理由を説明することができます」と、ドイツのハイデルベルクにある胸部クリニックの。 また、ACE2の発現量は、やによっても上昇することがわかっている。 心疾患、高血圧、慢性閉塞性肺疾患などの持病もちの人々も、という。 2)体のどの組織に感染するのか? 疑問となるのは、これらがわれわれの体の「どこ」で発現しているかだろう。 結論から言うと、新型コロナウイルスは、基本的にACE2とTMPRSS2(またはFURIN の両方が発現している組織の上皮細胞に感染する傾向にある。 COVID-19の患者の多くに症状が現れる気管支や肺は、これら2つの受容体が発現している組織の主な例である。 ACE2とTMPRSS2の遺伝子発現は、組織細胞の種類によって異なっており、それには個人差や性差もある。 ACE2の発現は、肺、心臓、小腸、腎臓、精巣、肝臓の、特に組織表面で上皮を形成する上皮細胞で。 実際にによると、比較的軽症で済んだ患者の多くが最初に感じた症状として「下痢」を挙げている。 206人の軽症患者のうち、19. 4パーセントは下痢が最初の症状で、全体の57パーセントに消化器系の症状があった。 それらは平均して5. 4日続いたという。 またによると、新型コロナウイルス感染症の患者204人のうち、腹痛、下痢、嘔吐など、18. 6パーセントの患者が消化器官に関する症状を経験していた。 消化器症状のあった患者では、症状のない患者に比べて肝酵素値が高く、単球数が少なく、プロトロンビン時間(血液の凝固異常)が長かったことが報告されている。 ・鼻:嗅覚・味覚異常(軽症) 新型コロナウイルス感染症の初期症状、特に40歳以下の人々には嗅覚異常と味覚異常が。 韓国では30パーセント、ドイツでは67パーセント(3人中2人)というかなりの割合のCOVID-19患者が、嗅覚・味覚障害を報告している。 ポイントは、鼻詰まりの症状ではなくても、においや味覚が薄れたりまったく感じられなくなったりすることだ。 嗅覚・味覚異常の患者は男性よりも女性にやや多く、COVID-19の症状自体も比較的軽症で済むことが。 によると、嗅覚や味覚の喪失の多くは軽度ではなく、まったく感じられなくなる深刻なものだとしている。 しかし回復率は高く、感染後2~4週間以内に嗅覚と味覚が回復することが報告されている。 カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究では新型コロナウイルスの陽性と診断された人たちは、陰性と診断された人々よりも嗅覚・味覚異常を報告する可能性が10倍以上だと。 このことから、嗅覚・味覚異常は新型コロナウイルスの陽性診断において信頼性の高い予測因子であることが。 においを脳に伝える嗅細胞には、ACE2とTMPRSS2遺伝子は発現していない。 このため嗅覚・味覚異常のメカニズムは、これまでは不明だった。 しかし、新たな報告では、嗅細胞の周りにある嗅覚上皮の支持細胞や幹細胞は、鼻呼吸器上皮の細胞と同様に、これらの遺伝子の両方を発現していることがわかった。 は新型コロナウイルスへの感染が嗅覚・味覚異常を引き起こすメカニズムを示すものである。 別の調査では、COVID-19の患者にの多くに腎機能障害がみられ、そのうちごく一部に急性腎障害が発生した。 この研究からはCOVID-19の重症死亡患者と、蛋白尿、血尿、血中尿素窒素、血清クレアチニン、尿酸、Dダイマーの上昇が有意に関連することが。 このことから、腎機能障害のマーカーは院内死亡リスクと関連するため、患者の腎機能のモニタリングは十分な注意が必要であることが示唆されている。 4)重症化する患者の特徴は? 新型コロナウイルスの感染が広がるにつれ、高リスク者を特定するためのマーカーの開発が急がれている。 最初の震源地となった中国、そしていまのところ世界で最も死亡率の高いイタリア(12. 97パーセント、ジョンズ・ホプキンズ大学調べ)で明らかになっている重症化の傾向は、男性、高齢者、持病もち(高血圧、心疾患、糖尿病、ぜんそくなど)だった。 ・若者を含む肥満の人たち ところが、英国と米国での感染が広まっていくうちに、比較的若い患者の重症化も報告されるようになってきた。 両国の医師たちによると、集中治療室(ICU)に運ばれる患者はたいてい肥満の男性だという。 これまでの研究では、肥満は糖尿病、高血圧、心疾患などの病気を併発しやすいことがわかっている。 を見ると、中国は6. 2パーセント、イタリアは19. 9パーセント、英国は27. 8パーセント、米国は36. 2パーセントとなっている。 ちなみに日本の肥満率は4. 3パーセントである。 英国の大学の調べによると、73パーセントの(集中治療室に運ばれた)重症化患者は男性で、73. 4パーセントが肥満だったと。 また「人工呼吸器を付けている50歳未満の患者の90パーセントは肥満」だという。 この性差とBMI(体格指数)は特筆すべきものだ。 「このウイルスは恐ろしいもので、若者、特に肥満の若者を襲う可能性があります。 太りすぎの人は本当に注意する必要があります」と、フランスの免疫学者。 「肥満の問題がよく知られている米国が心配です。 おそらく肥満のせいで最も大きな問題を抱えることになるでしょうから」 反対に世界的な傾向として、持病をもたない65歳以下の人々は、男女ともに感染しても死亡リスクは非常に小さいことが。 ・男性 ACE2とTMPRSS2の遺伝子発現レヴェルと重症化の関連についてイタリアで実施された調査では、イタリア人集団においてACE2の発現量は、性別差や重症化と明確な関連はみられなかったという。 ところが男性ホルモンであるアンドロゲンの受容体でもあるTMPRSS2の発現量とその遺伝子変異は、COVID-19の重症化に寄与していたと。 これは男性に重症化患者が多い理由のひとつになる可能性がある。 なお、アンドロゲンは、男女ともに筋肉や骨、血管、脳、生殖器などに幅広く作用する。 ・子どもは症状が軽い 中国での報告と同じように、米国でも18歳以下の子どもは新型コロナウイルス感染症において、大人よりもはるかに軽症であることが報告されている。 子どもたちの症状は軽いだけでなく、実際にCOVID-19であると診断される可能性も低い。 によると、18歳未満の子どもたちは米国の人口の22パーセントを占めるにもかかわらず、COVID-19の患者はわずか1. 7パーセントだった。 「強調したいのは、この病気にかかっている子どもたちのなかには、無症状で非常に軽い症状のある子どもたちが大勢いるということです」と、ニューヨーク州グローバルヘルスのディレクターである。 「この年齢層の死亡リスクは高くないのは確かです。 それを人々に知ってほしいのです」 しかし、子どもや若者でも重症になるケースがないわけではない。 その場合、ぜんそく、心臓病、免疫力の低下(例えば、がん治療など)といった基礎疾患のある患者がほとんどだという。 「基礎疾患のない健康な子どもの重症化は、おそらくほかの子どもたちよりもウイルスに対する過剰な炎症反応がかかわっている可能性があります。 そのような遺伝的素因をもちあわせているのかもしれません」と、ニューヨーク州ハイドパークのコーエン医療センターで小児感染症を専門とするローリー・ルービン博士は推測する。 実際、サイトカインストームとして知られる危険な免疫過剰反応が、かつて多くのSARS患者の死を引き起こした。 これは若いCOVID-19患者の死亡例にも関与していると考えられている。 5)免疫システムの暴走「サイトカインストーム」は、なぜ起きる? COVID-19の発症から治癒には、奇妙なパターンがある。 まず患者は最初の1週間ほど、かぜの症状、ひどい人ならインフルエンザのような症状を経験する。 そしてだいたい7日目には、これらの患者は少しだけ症状がマシになったと感じるようだ。 ところが、軽症と重症化の明暗が分かれるのが7~10日目である。 軽症の患者はそのまま快方に向かうが、重症化する患者は少しだけ気分がよくなったあと、突然悪化する。 サイトカインストームが起きるのだ。 サイトカインとは、わたしたちの免疫システムが病原体と戦う際に放出されるたんぱく質のことで、細胞が病原体から攻撃を受けるとサイトカインシグナルを出して免疫細胞を呼び出す。 ところが、このサイトカインはときに1カ所で過剰に活性化され、制御できないレヴェルのサイトカインが嵐のように放出されることがあるという。 これを「サイトカインストーム」と呼ぶ。 COVID-19の重症化は、ウイルス自身が原因というわけではない。 自己免疫によるサイトカインストームが肺をはじめとした複数の臓器で炎症を引き起こし、患者自身を死に至らしめると考えられている。 免疫システムの暴走や、酸素不足と広範囲に及ぶ炎症は、腎臓、肝臓、心臓、脳、その他の臓器にもダメージを与えるのだ。 いまのところ、COVID-19は重症化する可能性がSARSよりも低いが、重症化の過程はよく似ているという。 このため持病のない健康な若者が、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)で亡くなる理由は、自身の免疫攻撃によるサイトカインストームの結果で生じることが多いと考えられている。 6)重症化を経験した患者の予後はどうなる? 新型コロナウイルスはまったく新しい病原体であることから、免疫をもつ人がほぼゼロだった。 このためこのウイルスは災害のように、地球上の人間すべてに等しく感染する。 しかし、新型コロナウイルス感染症による重症化や死亡者には、ここでまとめられたような偏りがあることが明らかになってきた。 いまだに不明な点は、重症化によってダメージを受けた臓器はいずれ完全に回復するのか、という点だろう。 若くて健康だった人々も、重度の肺炎に加えてほかの臓器の炎症を経験したあとには、何らかの障害が残らないとも限らない。 window. これまで世界中の感染者からの報告により、かぜに典型的な症状や肺炎のほか、下痢、嗅覚・味覚障害、腎障害があることが明らかになってきた。 では、これらの症状はどういったメカニズムによって引き起こされるのだろうか。 世界各国の調査によると、性別や年齢層によって感染しやすさが異なり、ウイルス感染の重症度や死亡率に非常に偏りがあることがわかってきた。 関連記事: 新型コロナウイルス感染症の死亡率は、なぜ「男性のほうが高い」のか? 見えてきた理由 新型コロナウイルス感染症「 COVID-19」が最初に報告されて以来、専門家や市民科学者からは1,800を超える数の論文(査読前のプレプリントを含む)が発表されてきた。 ここでは、COVID-19の症状やその仕組みに関する研究論文を抜粋して、明らかになりつつあるメカニズムを紹介しよう。 1)どうやって感染するのか? わたしたちの体の中の細胞には、新型コロナウイルスが、効率よく侵入できる分子的な仕組みがある。 ウイルスはまず、表面にある突起状のスパイクたんぱく質を、宿主細胞のACE2受容体にぴったりと結合させる。 すると、細胞膜にあるたんぱく質の分解酵素「TMPRSS2」や「FURIN」が、ウイルスのスパイクたんぱく質を適切な位置で切断し、ウイルスと細胞の融合を助ける。 COVID-19の患者のなかでも高血圧の人が重症化しやすい理由のひとつに、ACE2が血圧を調節するために重要な受容体であることが挙げられている。 ウイルスが先に侵入してしまうと、その役目を果たせなくなるのだ。 またTMPRSS2は男性ホルモンであるアンドロゲンの受容体でもあり、その発現量は男性に重症化する患者が多い原因となっている可能性も疑われている。 ACE2の発現量は、年齢、性別、ライフスタイルによって変わるという。 細胞表面にあるACE2受容体は年齢とともに増加し、一般的に女性よりも男性のほうがその密度が高い傾向があると。 「これは単なる傾向にすぎませんが、新型コロナウイルスの感染者が女性より男性に多い理由を説明することができます」と、ドイツのハイデルベルクにある胸部クリニックの。 また、ACE2の発現量は、やによっても上昇することがわかっている。 心疾患、高血圧、慢性閉塞性肺疾患などの持病もちの人々も、という。 2)体のどの組織に感染するのか? 疑問となるのは、これらがわれわれの体の「どこ」で発現しているかだろう。 結論から言うと、新型コロナウイルスは、基本的にACE2とTMPRSS2(またはFURIN の両方が発現している組織の上皮細胞に感染する傾向にある。 COVID-19の患者の多くに症状が現れる気管支や肺は、これら2つの受容体が発現している組織の主な例である。 ACE2とTMPRSS2の遺伝子発現は、組織細胞の種類によって異なっており、それには個人差や性差もある。 ACE2の発現は、肺、心臓、小腸、腎臓、精巣、肝臓の、特に組織表面で上皮を形成する上皮細胞で。 また「」と呼ばれる遺伝子発現の組織的差異が記録されたデータセットによると、呼吸器系(肺)、消化器系(結腸、小腸など)、循環器系(心臓、動脈など)、泌尿器系(腎臓)、生殖器系(精巣、卵巣)を含む複数の組織にわたって、ACE2が中程度のレヴェルで広く発現していることがわかっている。 TMPRSS2も肺、腎臓、小腸、精巣などの組織で幅広く発現している。 3)ほかにどんな症状が現れる? ・腸:下痢や嘔吐など(軽症) ACE2とTMPRSS2の小腸での高い遺伝子発現量から、COVID-19は消化器系(下痢など)の症状を促すことが示唆されている。 実際にによると、比較的軽症で済んだ患者の多くが最初に感じた症状として「下痢」を挙げている。 206人の軽症患者のうち、19. 4パーセントは下痢が最初の症状で、全体の57パーセントに消化器系の症状があった。 それらは平均して5. 4日続いたという。 またによると、新型コロナウイルス感染症の患者204人のうち、腹痛、下痢、嘔吐など、18. 6パーセントの患者が消化器官に関する症状を経験していた。 消化器症状のあった患者では、症状のない患者に比べて肝酵素値が高く、単球数が少なく、プロトロンビン時間(血液の凝固異常)が長かったことが報告されている。 ・鼻:嗅覚・味覚異常(軽症) 新型コロナウイルス感染症の初期症状、特に40歳以下の人々には嗅覚異常と味覚異常が。 韓国では30パーセント、ドイツでは67パーセント(3人中2人)というかなりの割合のCOVID-19患者が、嗅覚・味覚障害を報告している。 ポイントは、鼻詰まりの症状ではなくても、においや味覚が薄れたりまったく感じられなくなったりすることだ。 嗅覚・味覚異常の患者は男性よりも女性にやや多く、COVID-19の症状自体も比較的軽症で済むことが。 によると、嗅覚や味覚の喪失の多くは軽度ではなく、まったく感じられなくなる深刻なものだとしている。 しかし回復率は高く、感染後2~4週間以内に嗅覚と味覚が回復することが報告されている。 カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究では新型コロナウイルスの陽性と診断された人たちは、陰性と診断された人々よりも嗅覚・味覚異常を報告する可能性が10倍以上だと。 このことから、嗅覚・味覚異常は新型コロナウイルスの陽性診断において信頼性の高い予測因子であることが。 においを脳に伝える嗅細胞には、ACE2とTMPRSS2遺伝子は発現していない。 このため嗅覚・味覚異常のメカニズムは、これまでは不明だった。 しかし、新たな報告では、嗅細胞の周りにある嗅覚上皮の支持細胞や幹細胞は、鼻呼吸器上皮の細胞と同様に、これらの遺伝子の両方を発現していることがわかった。 は新型コロナウイルスへの感染が嗅覚・味覚異常を引き起こすメカニズムを示すものである。 ・腎臓:腎障害(重症) 腎臓はACE2とTMPRSS2の発現量が多い。 呼吸器系以外で新型コロナウイルスが腎臓などの臓器に直接感染するかどうかは、いまのところ不明である。 しかし、武漢の病院で1月17日から3月3日までに入院していたCOVID-19の患者85名のうち、23名(27. 6パーセント)の患者が急性腎不全を起こしていたことが。 また、そのうち6名の死後の腎臓組織を調べたところ、重度の急性尿細管壊死と感染を示すリンパ球浸潤が認められた。 さらに、腎臓内にはウイルス様粒子が認められ、腎尿細管には核たんぱく質(NP)抗原が蓄積していたことが確認されたという。 別の調査では、COVID-19の患者にの多くに腎機能障害がみられ、そのうちごく一部に急性腎障害が発生した。 この研究からはCOVID-19の重症死亡患者と、蛋白尿、血尿、血中尿素窒素、血清クレアチニン、尿酸、Dダイマーの上昇が有意に関連することが。 このことから、腎機能障害のマーカーは院内死亡リスクと関連するため、患者の腎機能のモニタリングは十分な注意が必要であることが示唆されている。 4)重症化する患者の特徴は? 新型コロナウイルスの感染が広がるにつれ、高リスク者を特定するためのマーカーの開発が急がれている。 最初の震源地となった中国、そしていまのところ世界で最も死亡率の高いイタリア(12. 97パーセント、ジョンズ・ホプキンズ大学調べ)で明らかになっている重症化の傾向は、男性、高齢者、持病もち(高血圧、心疾患、糖尿病、ぜんそくなど)だった。 ・若者を含む肥満の人たち ところが、英国と米国での感染が広まっていくうちに、比較的若い患者の重症化も報告されるようになってきた。 両国の医師たちによると、集中治療室(ICU)に運ばれる患者はたいてい肥満の男性だという。 これまでの研究では、肥満は糖尿病、高血圧、心疾患などの病気を併発しやすいことがわかっている。 を見ると、中国は6. 2パーセント、イタリアは19. 9パーセント、英国は27. 8パーセント、米国は36. 2パーセントとなっている。 ちなみに日本の肥満率は4. 3パーセントである。 英国の大学の調べによると、73パーセントの(集中治療室に運ばれた)重症化患者は男性で、73. 4パーセントが肥満だったと。 また「人工呼吸器を付けている50歳未満の患者の90パーセントは肥満」だという。 この性差とBMI(体格指数)は特筆すべきものだ。 「このウイルスは恐ろしいもので、若者、特に肥満の若者を襲う可能性があります。 太りすぎの人は本当に注意する必要があります」と、フランスの免疫学者。 「肥満の問題がよく知られている米国が心配です。 おそらく肥満のせいで最も大きな問題を抱えることになるでしょうから」 反対に世界的な傾向として、持病をもたない65歳以下の人々は、男女ともに感染しても死亡リスクは非常に小さいことが。 ・男性 ACE2とTMPRSS2の遺伝子発現レヴェルと重症化の関連についてイタリアで実施された調査では、イタリア人集団においてACE2の発現量は、性別差や重症化と明確な関連はみられなかったという。 ところが男性ホルモンであるアンドロゲンの受容体でもあるTMPRSS2の発現量とその遺伝子変異は、COVID-19の重症化に寄与していたと。 これは男性に重症化患者が多い理由のひとつになる可能性がある。 なお、アンドロゲンは、男女ともに筋肉や骨、血管、脳、生殖器などに幅広く作用する。 ・子どもは症状が軽い 中国での報告と同じように、米国でも18歳以下の子どもは新型コロナウイルス感染症において、大人よりもはるかに軽症であることが報告されている。 子どもたちの症状は軽いだけでなく、実際にCOVID-19であると診断される可能性も低い。 によると、18歳未満の子どもたちは米国の人口の22パーセントを占めるにもかかわらず、COVID-19の患者はわずか1. 7パーセントだった。 「強調したいのは、この病気にかかっている子どもたちのなかには、無症状で非常に軽い症状のある子どもたちが大勢いるということです」と、ニューヨーク州グローバルヘルスのディレクターである。 「この年齢層の死亡リスクは高くないのは確かです。 それを人々に知ってほしいのです」 しかし、子どもや若者でも重症になるケースがないわけではない。 その場合、ぜんそく、心臓病、免疫力の低下(例えば、がん治療など)といった基礎疾患のある患者がほとんどだという。 「基礎疾患のない健康な子どもの重症化は、おそらくほかの子どもたちよりもウイルスに対する過剰な炎症反応がかかわっている可能性があります。 そのような遺伝的素因をもちあわせているのかもしれません」と、ニューヨーク州ハイドパークのコーエン医療センターで小児感染症を専門とするローリー・ルービン博士は推測する。 実際、サイトカインストームとして知られる危険な免疫過剰反応が、かつて多くのSARS患者の死を引き起こした。 これは若いCOVID-19患者の死亡例にも関与していると考えられている。 5)免疫システムの暴走「サイトカインストーム」は、なぜ起きる? COVID-19の発症から治癒には、奇妙なパターンがある。 まず患者は最初の1週間ほど、かぜの症状、ひどい人ならインフルエンザのような症状を経験する。 そしてだいたい7日目には、これらの患者は少しだけ症状がマシになったと感じるようだ。 ところが、軽症と重症化の明暗が分かれるのが7~10日目である。 軽症の患者はそのまま快方に向かうが、重症化する患者は少しだけ気分がよくなったあと、突然悪化する。 サイトカインストームが起きるのだ。 サイトカインとは、わたしたちの免疫システムが病原体と戦う際に放出されるたんぱく質のことで、細胞が病原体から攻撃を受けるとサイトカインシグナルを出して免疫細胞を呼び出す。 ところが、このサイトカインはときに1カ所で過剰に活性化され、制御できないレヴェルのサイトカインが嵐のように放出されることがあるという。 これを「サイトカインストーム」と呼ぶ。 COVID-19の重症化は、ウイルス自身が原因というわけではない。 自己免疫によるサイトカインストームが肺をはじめとした複数の臓器で炎症を引き起こし、患者自身を死に至らしめると考えられている。 免疫システムの暴走や、酸素不足と広範囲に及ぶ炎症は、腎臓、肝臓、心臓、脳、その他の臓器にもダメージを与えるのだ。 いまのところ、COVID-19は重症化する可能性がSARSよりも低いが、重症化の過程はよく似ているという。 このため持病のない健康な若者が、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)で亡くなる理由は、自身の免疫攻撃によるサイトカインストームの結果で生じることが多いと考えられている。 6)重症化を経験した患者の予後はどうなる? 新型コロナウイルスはまったく新しい病原体であることから、免疫をもつ人がほぼゼロだった。 このためこのウイルスは災害のように、地球上の人間すべてに等しく感染する。 しかし、新型コロナウイルス感染症による重症化や死亡者には、ここでまとめられたような偏りがあることが明らかになってきた。 いまだに不明な点は、重症化によってダメージを受けた臓器はいずれ完全に回復するのか、という点だろう。 若くて健康だった人々も、重度の肺炎に加えてほかの臓器の炎症を経験したあとには、何らかの障害が残らないとも限らない。 例えば、軽症でも肺をはじめとした臓器に何らかの炎症があったアスリートたちは、100パーセントの持久力や筋力を取り戻すことができるのだろうか。 肺炎で入院した人は、退院後の1年間は、同年齢の対照群と比べて約4倍の心臓病リスクがあり、その後の9年間はそれぞれ約1. 5倍のリスクがあるとの。 COVID-19は、こういった問題の大幅な増加を促す可能性もあるのだ。

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